秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

うわ、洗濯物を洗濯機に突っこんだままかも。
そんなことが頭をよぎったけれど、頭がふわふわして立ち上がる気力がない。


すぐに戻ってきた高畑さんは、起き上がろうとした私を制し、不意に手を握るので慌てた。


「こんなに冷やして。お前は無謀すぎる」

「すみま、せん……」


と言いながらも、彼の両手が私の手を包み込んだまま離れないから、心臓がバクバクと音を立て始める。


「着替えはどこだ」

「えっ?」

「早く言え」


いつもの威圧的な態度に、思わず言ってしまいそうになったけれど、さすがにパンツを見られたくはない。


「自分で用意しますから」

「気にするな。出してやる」


私が気にするの!


「ホントに、いいです!」


驚いて少し大きな声が出てしまった。
すると彼はあきらめたようだ。
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