秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「もう大丈夫です。だからお帰りいただいて……」
「一度帰って着替えてくる。欲しいものをメールしろ」
彼は私の言葉を無視して、さっさと立ち上がり、出ていった。
たしかに出かける気力はないけれど、看病してもらうほどではない。
「ホントにまた来るの?」
だけど、メールしなければ叱られそうだと思った私は、必死に食べたいものを考えた。
そして、【アイスクリームが食べたいです】とメールすると、【わかった】と短い返事。
「はぁ……休みの日まで」
あの鋭い目に監視されるのかと思ったけれど、そこまでイヤでもない自分に気がつく。
あのとき、駅に彼が来てくれて安心した。
昨日だって、突然の訪問にびっくりしたけど、心配してもらえたことがうれしかった。