秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

ということで、いつもよりちょっと高めのコーヒー豆。


「聡さんの心配か……」

「えっ? ……まぁ」


心配というか、仕事、だけど。


「聡さんのことは、会社だけにしろ。プライベートでは俺の心配だけしておけばいい」

「えっと……」


それはどういう、意味?

なんだか高畑さんが最近変だ。
なんと答えていいのかわからず、首を傾げて彼の顔を見つめると、彼は私に視線を絡ませ逸らさない。


「鈍い女だ。お前のことが好きだと言ってる」

「はぁ……。ええっ!」


今、『好き』と聞こえた気がするんだけど……。
あれ私、まだ体調が悪い? 幻聴?


「そんなに驚くな。この俺が、好きでもない女の世話なんて、するわけないだろ」


その言葉には実に説得力があるけれど……。

鈍いと言われても、困る。
そんな素振り、感じたことがない。
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