秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「あ、あのっ、どうして私?」


私なんて叱られてばかりで、ただの役立たずの部下だと思うんだけど。


「不器用すぎるからだろうな。お前を見てるとハラハラして、なんとかしてやりたいと思う」


それは“親心”であって、“恋心”とは違う気が……。


「それに、お前が泣きそうになりながら、歯を食いしばって俺の叱責に耐えている姿が、たまらない」


どんな趣味? 
思いっきりサディスト?
まぁ、その片鱗が見えている気がしなくもない。


唖然として彼を見つめていると、「文句、あるのか」と叱られて、慌てて首を振る。
文句があっても「あります」なんて言えない。


「そう、言われましても……」


そんなこと突然言われても、心の準備なんてあったもんじゃない。


「心配するな。すぐに惚れさせる」


そんな自信満々に言われても……。
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