秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「彼女は、最初から彼のことを好きだったのは自分だ。それを横取りしたのは私だと言いました。でも私、彼女が彼のことを好きだったなんて、少しも知らなかった……」
そもそも彼の方から告白してくれて、私たちは付き合い始めた。
親友である奈津にすぐに報告したけれど、彼女は大喜びしてくれた。
でも、それは嘘だった……。
「彼には自分から別れを告げました。『あなたの裏切りを知ってしまったの』のひと言で彼は黙りました。それはつまり……奈津の言っていることが本当だったということです」
そのときの彼の驚いた顔は、忘れられない。
バレないと思っていたのか、バレても構わないと思っていたのか、今となってはわからない。
でも、奈津と私が友達と知っていた彼の罪は重い。