秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

もしかしたら奈津が誘ったのかもしれない。
でもその誘惑に乗った時点で、もうアウトだ。


「それから、その裏切り男はその女とどうなったんだ?」

「よくは知りません。もうなにも知りたくなかったから、聞きませんでした」


正直、その後のふたりのことなんてどうでもよかった。
ただ、私の視界に入ってほしくなかっただけ。

だけど、真実をはっきりさせないまま忘れようとすればするほど苦しくて、宮城コーポ―レーションに来てしまった。


「悠里は、本当になにも知りたくなかったのか?」

「えっ……」

「俺なら、全部あきらかにして、そいつらぶん殴るけど」


でも、私はあなたみたいに強くはないの。


「そいつらはまだ宮城不動産にいるんだな」

「……多分。あっ、でもやめてくださいよ!」
< 88 / 370 >

この作品をシェア

pagetop