秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「必要なものを書け」


そして彼に言われて欲しいものをメモをすると、彼が買いにいってくれた。

あの伊吹さんが、スーパーで野菜を片手にしているところなんてまったく想像できなくて、笑いがこみあげてきてしまう。


それから一時間ほどして戻ってきた彼は、なぜだか疲れた様子。


「どうしたんですか?」

「慣れないことはするもんじゃない。豚肉って、どんだけ種類があるんだよ」


もしかして迷った?


「あはは」

「笑うな!」

「すみません……」


この調子では夕食も食べるに違いないと、晩ご飯の材料も頼んだ。
彼が和食をと言っていたことを思い出し、とりあえず肉じゃがでもと思って豚肉を頼んだのだけど、そういえばバラなのかロースなのかなんて指定しなかった。
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