秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

それはどういう意味!?

一瞬眉をひそめると、それに気がついた彼が身を乗り出してきて……私の顎に手をかける。


「心配するな。今はお前ひとすじだ」


そのまま彼の顔が近づいてくる。
思わず目を閉じそうになったけれど……。


「ちょっと、待って!」


ハッと我に返って彼の胸を押し返すと「チッ」と盛大な舌打ちが聞こえてきた。


「いいところだったのに」


この人、ドSなだけじゃなくて、相当肉食かもしれない。

バクバクと音を立てながら暴れる鼓動を静めるのは容易ではない。
少し彼から離れようとすると手を引かれて拒まれた。


「逃げるな」

「だって!」


とっても危険を感じるんだもの。


「心配するな。最後まではしない」


そんなのあたり前よ!
彼氏じゃないんだから。
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