【完】素直じゃないね。
「でも、さっきだってカラオケの話してたんじゃ……」
「つかさにヤキモチ妬かせてやろうと思って、わざと一緒にいた。
言ったじゃん。『せいぜい覚悟しとけよ』って」
あたしの唇をふに、と触りながら高嶺が悪魔な笑みを浮かべる。
……っていうことは……。
あたしは辿り着いた答えに、開いた口が塞がらない。
「ちょっと意地悪してみたんだけど、健気に素直になろうとしてるつかさちゃん、かわいー」
「ひ、ひどい……っ!」
まっかな顔で非難の声を上げるあたし。
まんまと悠月の手のひらの上で転がされてたってわけ!?
そうだったよ。
こいつの本性、真っ黒だった……!!!
悠月が危険人物──ううん、危険悪魔だということを忘れてた……!