女の秘密 -序章-
ふと目を覚ますとベッドには自分だけだった。
気だるそうに起き上がり、長めの前髪をかき上げる。
昨日の事を思い出した。
路地で拾った女は媚薬を飲まされていたようで、触っただけで甘い声をあげた。
ホテルに連れて行くと、待っていたかのように誘ってきた。
女は細い腰をくねらし、豊満な胸を揺らして嬌声をあげる。
体を滑る艶やかな黒髪が、艶かしさを一層際立たせていた。
肌は白かったが、情事が進むにつれ桃色に色づき、赤い唇が印象的な整った顔立ちも朱がさし、官能的だった。