女の秘密 -序章-



珍しく欲情して、何度も何度も絶頂を迎えた。

何時もは、性欲処理程度の関係で、情事が終わればその場を後にしていたのに、今回は一緒に眠った。


『起きたら、名前を聞くつもりだったのに』


お互いに名乗らなかったのは、状況が状況だったから。

まさか置いていかれると思っていなかった。
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