残念な姉
ドカーン!!!!

窓の外が青白く光り
いきなり教室が暗闇に包まれる

「うわっ!」
「…停電?」

窓の外に目をやると
稲妻が雲の間を走っていた

「落ちた?」
「学校やからそれはないやろ…」

真っ暗な教室に二人

そんなつもりはないのに何となく意識してしまう…

「なぁ…」

「ん?」

窓に向いていた体を顔だけ純一郎の方へ向ける

「…俺が守ってやるからな」

「ぶっ!」

な、何を言い出すんだてめぇ

「漏れは純一郎に守って貰わなくても大丈夫だお」

※漏れ=私、俺
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