久遠の愛と約束を
「これ、何?」
「紘那がご飯食べれないって言ったら母さんが作ってくれたんだ。おじやなら食べれるだろって」
受け取るとまだほんのりと温かくて、わざわざ翠さんが出来立てを持ってきてくれたんだとわかった。
「嬉しい…拓海ありがと、翠さんによろしく伝えて!」
食べようと思っていたゼリーを一度脇に置き、拓海からもらったおじやを広げて口に運んだ。
甘く口の中に広がる味が私のコチコチに固まった心を、ゆっくりとほぐしてくれるようだった。
「おいしい〜!」
さっきまでの食欲のなさが嘘のようにスプーンが進んで、あっという間に平らげてしまった。
瞬くんからもらったゼリーもペロリと食べたところで、5時間目の授業が始まった。
…こんな私の後ろで、瞬くんと拓海が静かに睨み合って、その姿に葵が笑いをこらえてたなんて、私は知らなかった。