永遠の夏
一体今日が何日で私がどの位眠っていたのか分からなかった。

全て投げ出してしまいたくなって睡眠薬を大量摂取した事までは、しっかり覚えている。
病室で目を覚ましたんだから死んでいないなんて言う事は、言うまでもない。

もちろんこんなアホな事を試みたのは、初めてだ。
死にたいんだったらビルの屋上から飛び降りるだとか首を吊るだとかもっと確実にあの世に行ける方法があったはずだ。

睡眠薬を大量に摂取したくらいじゃ死にきれるわけがない事くらいきっと誰が考えたってわかる。

結局死ぬ勇気なんてない事がバレバレだという事に気付いてとてつもない羞恥心に襲われるが
今更そんな事を思ったところで後の祭りだ。
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