呼吸(いき)するように愛してる
……知ったら、ガッカリされるかもしれない。

匠くんとも“差”がありすぎると、ずっと気になってた。それでも匠くんの事、大好きで……

……待て待て!今は、匠くんの事を考える時じゃない!

こんな風に、すぐに匠くんに傾いてしまう気持ち、安西先輩なら、ちゃんと捕まえていてくれるだろうか?

んーん、そうじゃない……

まずは、私が変わらなきゃ!このままでは、絶対にダメ!!

ベッドの中で一晩中考えて、決心した。


*****



翌日、寝不足のはずなのにいつもより早く目が覚めた。きっと、気持ちがスッキリしているからだと思う。

そのままの気持ちを、安西先輩にメッセージを送った。

『おはようございます!
安西先輩の事、たくさん教えてください。
私の事も知ってほしいです。
よろしくお願いします!』

送った後になって、しまった!あまりにも、朝早すぎたよね……なんて気付いた。

こんなんで私、ちゃんと付き合っていけるのかな……

ケータイを持って落ち込んでいたら、突然、軽やかな音と共にケータイが震えた。

っ!びっくりしたぁ……胸を押さえながら、着信相手を確認すると……

「安西先輩っ!?」

登録したばかりの『安西拓夢』の名前が表示されていた。驚きそのままに出てしまう。

「もしもしっ!」

『おはよう!朝から元気だね』

「すみません!……もしかして、起こしちゃいました?」

ケータイを耳に当てたまま、大きく頭を下げた。

『そう!美羽ちゃんに起こされた』

「…すみません……」

頭を下げたまま、顔が上げられない。

『ウソウソ!本当は、目、覚めてた。俺、結構早起き!引退する前は、部活の朝練もあったし』

< 101 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop