呼吸(いき)するように愛してる
「可愛い美羽のお願いは、断れないな……」
そう呟くと、おでこにチュッ!とキスしてくれた。
こういうやり取りを二~三回繰り返し、ようやく匠くんは諦めてくれた。私からの“おやすみのキス”のおねだりは、拒めないと……
それからは、私が何も言わなくても、おでこへおやすみのキスをしてくれるようになり、いつしかすっかりと習慣化していた。
それは、匠くんが高校を卒業して県外の大学に進学し、自宅を離れるまで続いた。
会える時間は、どんどん減っていったけど、夜、顔を合わせたら「おやすみ」と優しくおでこにキスしてくれたのだ──
金曜日には、七夕祭りがある。なのに月曜日、火曜日と、短冊の事をなんとなく匠くんに言い出せなかった……
お願いしようと思っていたら「おやすみ」と、匠くんにキスされてしまったから……隣の自宅に帰ろうとする匠くんを、引きとめる事ができなかった。
でも、絶対に今日は、匠くんにお願いしよう!私が短冊を書くところ、見ていてねっ!て言おう。
そう強い決心をしてお家に帰ったのに、匠くんはいなかった……
友達のお家に行ったのだと、お姉ちゃんが教えてくれた。
「夕ご飯までには帰ってくるって言ってたから、そんなに遅くはならないんじゃない?」
お姉ちゃんの言葉を聞いて、私は、リビングのテーブルの上に、短冊二枚とカラーペンを並べて置いて、匠くんの帰りを待った。
匠くんが小学五年生になった年から、私の保育園の七夕祭りにも、来てくれなくなった。
匠くんは「一緒に行くよ!」と言ってくれたけど、お母さん達が「無理に美羽に付き合わなくていい!」と匠くんに言った。
…私は、本当は匠くんと七夕祭りに行きたかったけど……
お母さん達が言うように、小学校の高学年の子の姿は、あまり見かけない。
保育園に通っている子の兄姉が来るのはよくあるけど、大きい兄姉は見かけない。やっぱり、退屈なのかな……
そう呟くと、おでこにチュッ!とキスしてくれた。
こういうやり取りを二~三回繰り返し、ようやく匠くんは諦めてくれた。私からの“おやすみのキス”のおねだりは、拒めないと……
それからは、私が何も言わなくても、おでこへおやすみのキスをしてくれるようになり、いつしかすっかりと習慣化していた。
それは、匠くんが高校を卒業して県外の大学に進学し、自宅を離れるまで続いた。
会える時間は、どんどん減っていったけど、夜、顔を合わせたら「おやすみ」と優しくおでこにキスしてくれたのだ──
金曜日には、七夕祭りがある。なのに月曜日、火曜日と、短冊の事をなんとなく匠くんに言い出せなかった……
お願いしようと思っていたら「おやすみ」と、匠くんにキスされてしまったから……隣の自宅に帰ろうとする匠くんを、引きとめる事ができなかった。
でも、絶対に今日は、匠くんにお願いしよう!私が短冊を書くところ、見ていてねっ!て言おう。
そう強い決心をしてお家に帰ったのに、匠くんはいなかった……
友達のお家に行ったのだと、お姉ちゃんが教えてくれた。
「夕ご飯までには帰ってくるって言ってたから、そんなに遅くはならないんじゃない?」
お姉ちゃんの言葉を聞いて、私は、リビングのテーブルの上に、短冊二枚とカラーペンを並べて置いて、匠くんの帰りを待った。
匠くんが小学五年生になった年から、私の保育園の七夕祭りにも、来てくれなくなった。
匠くんは「一緒に行くよ!」と言ってくれたけど、お母さん達が「無理に美羽に付き合わなくていい!」と匠くんに言った。
…私は、本当は匠くんと七夕祭りに行きたかったけど……
お母さん達が言うように、小学校の高学年の子の姿は、あまり見かけない。
保育園に通っている子の兄姉が来るのはよくあるけど、大きい兄姉は見かけない。やっぱり、退屈なのかな……