呼吸(いき)するように愛してる
こんな日に限って、一日が早く過ぎる気がする。

合コンは、午後八時から。忙しい四つ葉銀行の男子に合わせたら、こういう時間になったそうだ。

定時の午後五時三十分を過ぎ、知花さんと私は今日の仕事を終えた。

自宅に戻って着替えをしてから、合コン会場であるイタリアン風居酒屋まで、お母さんに車で送ってもらう。

お母さんには、職場の先輩と、そのお友達と食事会(お酒付き)だと話した。

何となく『合コン』とは、言いたくなかった。

仕事の時は、いつもパンツだけど、一応、ワンピースに着替えた。

淡い水色のフレアーのワンピースに、白色のカーディガンを合わせる。カーディガンの胸元には、ビジューがたっぷりついているから、地味なだけではないはず。

小さめパールの、ピアスとネックレスも着けた。

こんな風に、服装にも気を遣わなきゃいけないってのも、面倒に感じる。

匠くんとお出かけする為だったら、ワクワクしながら、悩むんだろうけど……

お店の駐車場で、知花さん達と待ち合わせだった。

合コン開始時間の十分前くらいに、駐車場に到着する。

他の女子メンバーが揃っていて、慌てて駆け寄った。

「お待たせしてすみません!」

「美羽ちゃん、大丈夫!私達も、今来たとこ!」

薄暗い駐車場でも、女子三人の華やかさがわかる。

ピンク、オレンジ、白地に小花柄……見事にみんながバラバラの色の服を着ている。

よかった、水色にして……ホッとしながらも、思わず笑ってしまった。

女子メンバーのあとのふたりは、知花さんの高校の同級生と、一つ下の後輩だった。

簡単に自己紹介をして、四つ葉銀行男子達は、もう揃っているという事なので、お店に入った。

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