呼吸(いき)するように愛してる
このお店は、三ヶ月くらい前にオープンした、まだ新しいお店。

地元のローカル番組や雑誌で、何度か紹介されていて、行ってみたいなぁと思っていた。

紹介されていたお料理も、どれもおいしそうだったので、食事を楽しもうと、少し開き直る。

お店の人に案内されて、テーブルにつく。

広い店内は、たくさんのお客さんで賑わっていた。が、私達が案内されたのは、壁で仕切られた十人くらいのグループ用に作られた席。

お手洗いがその奥にあり、そこへ続く通路部分は、観葉植物やおしゃれな木の衝立で、仕切られている。

『半個室』とでも言うのかな?

四人ずつ、向かい合って座るようにセットされている四角いテーブル。

とりあえず最初は…と、男女別れて座る。

通路に近い手前の端には、今回の幹事役になる知花さんと須賀さんが座り、私は一番奥の席に座った。

すぐにサラダや、魚介類のカルパッチョなど、いくつかのお料理が並べられる。

キャ~!期待通り、どれもおいしそう!

今日、初めてテンションが上がったかも!

お店からのサービスだという、白のスパークリングワインが準備される。

シュワ~っと弾ける泡が、お酒にあまり強くない私の気持ちも、弾ませるようだ。

須賀さんが声をかけて、「乾杯」となった。

「「「乾杯!」」」

周囲の人達に、グラスを掲げてから口をつけた。

「おいし……」

爽やかな香りと嫌みのない甘さが、私にも飲みやすい。

女子達がみんなにお料理を取り分けるので、私も一応加わる。

チビチビとグラスに口をつけながら、そっと前に座る男子達を見る。

須賀さんは、やっぱり別格だなぁ……と思うけど。

みんな、爽やかにビシッ!とスーツを着こなして、さすが、四つ葉銀行男子!(?)なんて思ってしまう。

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