呼吸(いき)するように愛してる
今、私が感じている小指の痛みは、実際の痛みより、強いものかもしれない。
それでも……小指の痛みを自覚したとたんに、私の足はそこから、一歩も動けなくなってしまった。
唇をキュッ!と噛んで、溢れそうになる涙を我慢する。
辺りを見ると、歩道の傍にベンチがあった。とりあえず、そこに腰かける事にする。
痛みをごまかすように、ゆっくりとベンチまで歩く。背伸びと一緒に小さくジャンプをするようにして、おしりをベンチの上に乗せる。
大事に持っていた短冊を、ベンチの上にそっと置く。微かな風が吹いて、短冊が動く。私は慌てて左手で、短冊を押さえた。そのままゆっくり、地面に足を下ろす。ベンチのすぐ傍にあった小石に、右手を伸ばし拾い上げる。フッフッ…と息を吹き掛けて小石の砂を落とし、短冊の端に置いて重しにした。
フッ…と小さく息を吐くと、先程のようにして、再びおしりをベンチの上にのせて座った。
お気に入りのサンダルを両方、足からそっと外す。小指の付け根の外側の部分が、真っ赤になって靴擦れをおこしていた。右側の方は皮膚が少しふやけていて、このままいけば水膨れができてしまいそうだ。
それを目で見て確認してしまえば、ジンジンとした痛みが、さらに強くなってしまったようで……
「……どうしよう……」
大きく溜め息をついた後、ポツリと呟いていた。
今はまだ明るいけど、そのうち太陽も沈んで暗くなってしまう。そうしたら私は、どうなってしまうの……?
怖い……!!怖いよ!考えたくない!……でも、ちゃんと考えなきゃ!私は、何をしたらいい?……何が、できるのかな……?
足も痛いし、頭の中はいっぱいいっぱいで……いくら考えようとしても、六才の私にできるのは、落ち込む事くらいだった。
ずっと溢れそうな涙を、目の奥に力を入れて、なんとか抑えていた。
それでも……小指の痛みを自覚したとたんに、私の足はそこから、一歩も動けなくなってしまった。
唇をキュッ!と噛んで、溢れそうになる涙を我慢する。
辺りを見ると、歩道の傍にベンチがあった。とりあえず、そこに腰かける事にする。
痛みをごまかすように、ゆっくりとベンチまで歩く。背伸びと一緒に小さくジャンプをするようにして、おしりをベンチの上に乗せる。
大事に持っていた短冊を、ベンチの上にそっと置く。微かな風が吹いて、短冊が動く。私は慌てて左手で、短冊を押さえた。そのままゆっくり、地面に足を下ろす。ベンチのすぐ傍にあった小石に、右手を伸ばし拾い上げる。フッフッ…と息を吹き掛けて小石の砂を落とし、短冊の端に置いて重しにした。
フッ…と小さく息を吐くと、先程のようにして、再びおしりをベンチの上にのせて座った。
お気に入りのサンダルを両方、足からそっと外す。小指の付け根の外側の部分が、真っ赤になって靴擦れをおこしていた。右側の方は皮膚が少しふやけていて、このままいけば水膨れができてしまいそうだ。
それを目で見て確認してしまえば、ジンジンとした痛みが、さらに強くなってしまったようで……
「……どうしよう……」
大きく溜め息をついた後、ポツリと呟いていた。
今はまだ明るいけど、そのうち太陽も沈んで暗くなってしまう。そうしたら私は、どうなってしまうの……?
怖い……!!怖いよ!考えたくない!……でも、ちゃんと考えなきゃ!私は、何をしたらいい?……何が、できるのかな……?
足も痛いし、頭の中はいっぱいいっぱいで……いくら考えようとしても、六才の私にできるのは、落ち込む事くらいだった。
ずっと溢れそうな涙を、目の奥に力を入れて、なんとか抑えていた。