呼吸(いき)するように愛してる
泣いてしまったら、もうダメな気がして……それは、私の最後の砦だった。何に対しての砦か、よくわからないけど……
私は、誰にも何も言わずに家を出てきてしまった。イケナイ事をしてしまった。
自分で決めたんだ。こうしたいと……
「…匠くん……」
今、一番会いたい人の名前を呟いていた。どうしても視線が下がってしまう。
ダメダメ!下ばかり向いてちゃ、ダメ!下ばかり向いていたら、暗い気持ちにしかなれないんだから!
自分で自分の事を、懸命に励ましていた時……
「美羽」その人の声が聞こえた気がして、俯いていた顔を上げた。
会いたい気持ちが強すぎて、聞こえるはずのない声が、聞こえてしまったのかな……?
そんな事を思いながらも、耳を澄ませて、キョロキョロとする。
さっきより、少し薄暗くなってきた。……て事よりも、涙で滲んだ私の瞳では、周りがよく見えない。
「匠くん……」
叫びたい気持ちを抑えながら、名前を呼ぶ。
お願いします!神様っ!!
「美羽っ!!」
今度は、はっきりと聞こえた。瞳に溜まった涙を、両手の甲でグイグイ!と拭う。
涙は溢れ続けているが、多少はクリアになった瞳で辺りを見渡す。
私が座っているベンチの右手側、私の家がある方から、匠くんが走ってくるのが見えた。
「っっ!!匠くんっ!!」
私はベンチから飛び降りると、裸足のまま、匠くんに向かって駆け出した。
まだ、ずっと遠くにいたように見えた匠くんは、あっという間に私の近くまで来ていた。
そう!匠くんは、足もメチャメチャ速いんだからっ!
全力で走ってきてくれた匠くんの、腰の辺りに飛び付く。
「匠くんっっ!!」
来てくれた……匠くんが、来てくれた……!!
私は、誰にも何も言わずに家を出てきてしまった。イケナイ事をしてしまった。
自分で決めたんだ。こうしたいと……
「…匠くん……」
今、一番会いたい人の名前を呟いていた。どうしても視線が下がってしまう。
ダメダメ!下ばかり向いてちゃ、ダメ!下ばかり向いていたら、暗い気持ちにしかなれないんだから!
自分で自分の事を、懸命に励ましていた時……
「美羽」その人の声が聞こえた気がして、俯いていた顔を上げた。
会いたい気持ちが強すぎて、聞こえるはずのない声が、聞こえてしまったのかな……?
そんな事を思いながらも、耳を澄ませて、キョロキョロとする。
さっきより、少し薄暗くなってきた。……て事よりも、涙で滲んだ私の瞳では、周りがよく見えない。
「匠くん……」
叫びたい気持ちを抑えながら、名前を呼ぶ。
お願いします!神様っ!!
「美羽っ!!」
今度は、はっきりと聞こえた。瞳に溜まった涙を、両手の甲でグイグイ!と拭う。
涙は溢れ続けているが、多少はクリアになった瞳で辺りを見渡す。
私が座っているベンチの右手側、私の家がある方から、匠くんが走ってくるのが見えた。
「っっ!!匠くんっ!!」
私はベンチから飛び降りると、裸足のまま、匠くんに向かって駆け出した。
まだ、ずっと遠くにいたように見えた匠くんは、あっという間に私の近くまで来ていた。
そう!匠くんは、足もメチャメチャ速いんだからっ!
全力で走ってきてくれた匠くんの、腰の辺りに飛び付く。
「匠くんっっ!!」
来てくれた……匠くんが、来てくれた……!!