呼吸(いき)するように愛してる
お母さんは両手を胸の前で組んで、すがるようにお姉ちゃんを見つめる。
「美羽が保育園から帰ってきた時に、匠くんがコウくん家に遊びに行ってると言ったら、すごくガッカリしてた。その後、テーブルの上に短冊とカラーペンを並べてた。七夕祭りは、今週の金曜日にある……」
お姉ちゃんが三人の顔を見ると、みんなもう、お姉ちゃんの言おうとしている事をわかっているようだった。
「短冊を一緒に書きたくて、コウくん家に匠くんを迎えに行ったんだと思う」
三人が揃って、ハァ~…と溜め息をついた。
「昨日の夜、美羽が何か言いたそうにしてたのに、九時を過ぎていたから『おやすみ』て言った……」
匠くんは、右手をギュッ!と強く握った。
「美羽ったら、どうしてお出かけ用のサンダルなんか履いて行ったの?」
呟くようにお母さんが言う。
「リビングから美羽がいなくなって、トイレにもいなくって……でもいつも履いている靴が玄関にあったから、美音の部屋にいるんだろうって、そう、思っちゃったじゃない!……」
呟くような声量だったお母さんの声が、だんだん強さを増していった。
「コウくん家は、美羽がよく行く場所じゃないから、不安だったんじゃないかな。がんばる力がほしくって、お気に入りのサンダルを履いたんだと思う」
お姉ちゃんが静かに答えると、またもや三人が揃って、溜め息をついた。
すごい……お姉ちゃんには私の気持ち、何でもわかっちゃうんだね。……私の考えている事が、単純なのかな?
それから四人で、どう私を探しに行くか相談した。
『コウくん家に向かった』という事で間違いないと思ったが、念のため、いつも行く公園に要くん、ご近所で一番仲のいいマオちゃん家には、お姉ちゃんが探しに行く事になった。
匠くんは、コウくん家に電話をかけて、もし私が来たら、引き留めてくれるように頼んだ。
「美羽が保育園から帰ってきた時に、匠くんがコウくん家に遊びに行ってると言ったら、すごくガッカリしてた。その後、テーブルの上に短冊とカラーペンを並べてた。七夕祭りは、今週の金曜日にある……」
お姉ちゃんが三人の顔を見ると、みんなもう、お姉ちゃんの言おうとしている事をわかっているようだった。
「短冊を一緒に書きたくて、コウくん家に匠くんを迎えに行ったんだと思う」
三人が揃って、ハァ~…と溜め息をついた。
「昨日の夜、美羽が何か言いたそうにしてたのに、九時を過ぎていたから『おやすみ』て言った……」
匠くんは、右手をギュッ!と強く握った。
「美羽ったら、どうしてお出かけ用のサンダルなんか履いて行ったの?」
呟くようにお母さんが言う。
「リビングから美羽がいなくなって、トイレにもいなくって……でもいつも履いている靴が玄関にあったから、美音の部屋にいるんだろうって、そう、思っちゃったじゃない!……」
呟くような声量だったお母さんの声が、だんだん強さを増していった。
「コウくん家は、美羽がよく行く場所じゃないから、不安だったんじゃないかな。がんばる力がほしくって、お気に入りのサンダルを履いたんだと思う」
お姉ちゃんが静かに答えると、またもや三人が揃って、溜め息をついた。
すごい……お姉ちゃんには私の気持ち、何でもわかっちゃうんだね。……私の考えている事が、単純なのかな?
それから四人で、どう私を探しに行くか相談した。
『コウくん家に向かった』という事で間違いないと思ったが、念のため、いつも行く公園に要くん、ご近所で一番仲のいいマオちゃん家には、お姉ちゃんが探しに行く事になった。
匠くんは、コウくん家に電話をかけて、もし私が来たら、引き留めてくれるように頼んだ。