呼吸(いき)するように愛してる
「お母さん、ごめんなさい……」

お母さんに抱きつきながら、また涙が溢れた。

今回は、さすがに強く叱られるだろうな……と覚悟した。けど、私の元気な顔を見て、お母さんは、ほっ…とした気持ちの方が勝ってしまったようだった。

という事で、いつも通りお姉ちゃんの出番となる。

「美羽のバカッ!!」

と、なぜか匠くんと同じ出だしで叱られる。小さい時から一緒にいると、変な所が似てくるのだろうか……?

そして、匠くんの予想通り、たっぷりとお説教をされた。

「美音、それぐらいで……」

要お兄ちゃんは、いつものように取りなしてくれようとしたけど。

「要くんは、黙っててっ!」

と、お姉ちゃんは一蹴した。

いつもだったら泣くのを我慢しながら、ウルウルとした瞳でお姉ちゃんを見上げている所だけど。

お姉ちゃんは、私の事が大好き……

匠くんの言葉を思い出せば、どんなに厳しいお姉ちゃんの言葉でも『それだけ私の事が大好きなんだ』て思えて、ついついニヤけてきてしまう。

「……美羽、いつもみたいにウルウルしてないんだね……なんでニヤけてるの!?」

「っ!ニッ、ニヤけてないもん!」

と言ってみたが、勘のいいお姉ちゃんがそれでごまかされてくれるはずもなく……

「まっ、いいわ……匠くん、後で話があるからっ!」

「えっ!僕!?」

お姉ちゃんのお説教の矛先は、匠くんへと向かった……

私がちょっとだけニヤけながら、お姉ちゃんのお説教を聞いた後、匠くんも「余計な事を言うな!」とお説教され……

仕事から帰ってきたお父さんも含めて、夕食となった。

夕食の後、お父さんとお風呂に入った。

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