呼吸(いき)するように愛してる
それに……まだ会った事はないけど、遠い町や国に住んでいる“誰か”でも、元気だったり仲良しだったりするのは、嬉しい事のはず……

前にそんなような事を匠くんに話したら、優しく笑って頭を撫でてくれた。

もう一つの願い事の『はやくおおきくなりますように』。こちらの方が、私にとっては重要だったりする。

匠くんと結婚の約束をした(と、私は本気で思っている!)時、「美羽が大きくなったら」と言われた。

要お兄ちゃんも匠くんも、お姉ちゃんだって!同級生の中では、背が高めだ。三人共、スクスクと大きくなった。

なのに……なぜか私だけ、ずっと“小さめ”なのだ。年長組の中でもいつも、モモちゃんと“背の低さナンバーワン”を競っている。

私と同じくらい、もしかしたら私以上に、お母さんは私の“小さめ”を心配していたりする。

「モモちゃんは三月生まれだから、今“小さめ”は仕方ないわよ。……美羽は、七月生まれなんだけど。やっぱり、小さく生まれたのがよくなかったのかしら?それとも、私のDNAを受け継いじゃったのかしら!?」

以前にモモちゃんやマオちゃんのママ達と、こんな事を話していた。

私が気にしているのを知っているから、私の前では「そのうち大きくなるから!」と笑っているけど……

なんで、三月生まれのモモちゃは仕方ないんだろう?七月生まれの私が小さめなのは、仕方なくないの?

『早生まれ』の事をまだ知らない私は、何だか不安になった。

私が予定日より早く小さく生まれたので、
なかなか大きくなれない──お母さんは、そう考えていたようだ。

私が早く生まれてしまったのは、自分が動きすぎたせいだと、お母さんは思っている。

私は、早く匠くんに会いたかったからだと思っているけど……

お父さんは、身長 一七七センチ。それなりに、大きい方だ。それに対してお母さんは、身長 一五五センチ。はっきり言って小さめだ。

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