呼吸(いき)するように愛してる
匠くんは、お母さんの大きくなっお腹に、よく話しかけてくれた。
「待ってるから、早く出ておいで!」
両手を口元に添え、お腹に声をかける匠くん。お母さんは微笑みながら、匠くんに聞いた。
「匠くん、プチ姫に早く会いたい?」
お腹の中の私が女の子とわかって『プチ姫』と呼ばれるようになった。お姉ちゃんが自分の事を「みぃ姫と呼んで!」と、少し前から言いだしたのがきっかけだ。
「うん!ずっと、妹がほしかったから!プチ姫が生まれたら、本当のお姫様みたいに大事にして、守ってあげる!」
「そっかぁ…じゃあ、匠くんは王子様だね!」
「違うよ!ぼくは、お姫様を守るナイトだよ!」
匠くんは、真剣な眼差しでお母さんを見て、強く言ったそうだ。
「すごーい!匠くん、よく“ナイト”を知ってたね!」
「おとといね、お母さんに『プチ姫は、ぼくが守ってあげる』てお話したら『じゃあ、匠は“ナイト”だね』て教えてくれた!」
コックリと頷いた後、匠くんはそう言った。凛々しい顔をした匠くんを、お母さんは思わずギュッ!と抱きしめた。
「ありがとう…匠くんがいてくれれば、そのママ安心だよ」
この話は、お母さんからよく聞かされた。私はいつも、心がほっこりとあたたかくなった。
あぁ~…私も、その頃の匠くんをギュッ!てしたい。
その頃の写真を見せてもらった事があるが…いや、実はともママにお願いして、写真を一枚もらったのだが……
匠くんには、内緒にしてもらっている。だって、引かれたらヤダもんね。
本当に可愛くて、天使だと思ったよ!匠くんは、黒髪の天使だよ!金髪碧眼の美少年にも、負けてない!
こんな風に私は、お母さんのお腹の中にいる時から、匠くんに大切にされていた。
七月のよく晴れた日、予定日よりもかなり早めに、私は生まれた。
「待ってるから、早く出ておいで!」
両手を口元に添え、お腹に声をかける匠くん。お母さんは微笑みながら、匠くんに聞いた。
「匠くん、プチ姫に早く会いたい?」
お腹の中の私が女の子とわかって『プチ姫』と呼ばれるようになった。お姉ちゃんが自分の事を「みぃ姫と呼んで!」と、少し前から言いだしたのがきっかけだ。
「うん!ずっと、妹がほしかったから!プチ姫が生まれたら、本当のお姫様みたいに大事にして、守ってあげる!」
「そっかぁ…じゃあ、匠くんは王子様だね!」
「違うよ!ぼくは、お姫様を守るナイトだよ!」
匠くんは、真剣な眼差しでお母さんを見て、強く言ったそうだ。
「すごーい!匠くん、よく“ナイト”を知ってたね!」
「おとといね、お母さんに『プチ姫は、ぼくが守ってあげる』てお話したら『じゃあ、匠は“ナイト”だね』て教えてくれた!」
コックリと頷いた後、匠くんはそう言った。凛々しい顔をした匠くんを、お母さんは思わずギュッ!と抱きしめた。
「ありがとう…匠くんがいてくれれば、そのママ安心だよ」
この話は、お母さんからよく聞かされた。私はいつも、心がほっこりとあたたかくなった。
あぁ~…私も、その頃の匠くんをギュッ!てしたい。
その頃の写真を見せてもらった事があるが…いや、実はともママにお願いして、写真を一枚もらったのだが……
匠くんには、内緒にしてもらっている。だって、引かれたらヤダもんね。
本当に可愛くて、天使だと思ったよ!匠くんは、黒髪の天使だよ!金髪碧眼の美少年にも、負けてない!
こんな風に私は、お母さんのお腹の中にいる時から、匠くんに大切にされていた。
七月のよく晴れた日、予定日よりもかなり早めに、私は生まれた。