呼吸(いき)するように愛してる
目をギュッ!と瞑り、息を止めて二人の言葉を待っていたら、みちるちゃんにそう促された。

恐る恐る顔を上げる。

「美羽、倒れても勉強するよ!」

キリッ!とした瞳をしたみちるちゃんが、珍しく強い口調で言った。

「はいっ!!」

頭の後ろで両手を組み顎を上げて、私の事を見おろしながら口を開いたヒロくん。ヒロくんも、ずいぶんと背が高くなった。……匠くんには、まだまだ及ばないけど。

「しょうがねぇな~!一緒の高校の方が、美羽の面倒、見やすいしな~……美羽、東高一緒に合格するぞ!」

最後にニカッ!と笑った。

「はいっ!!」

私は大きく頷いた。二人と一緒なら、絶対大丈夫!!

「みちるちゃん、ヒロくん、ありがとっ!私、鼻血出るほど勉強するっ!!」

私は、再び決意表明をしたつもりだったのに、二人に苦笑されてしまった。

それから……

お父さんとお母さんに話したら、びっくりされたけど「がんばれ!」と言ってもらえた。

お母さんは「いつか、そう言い出すと思ってた」と優しく微笑んだ。

お母さんは、何でもお見通しです。

匠くんには……合格してから、報告する事にした。「がんばれ!」て言ってもらいたいけど……

匠くんに対しては、どうしても弱気になってしまう私。ダメだった時に、ガッカリさせるのがイヤだった。

お姉ちゃんも今大学生で、匠くんの大学のわりと近くに住んでいる。……うらやましい……会う事は、ないと言っていたけど。

「都会暮らしも、してみなきゃね!」

四年間は、都会暮らしを楽しむそうだ。

お姉ちゃんの所に遊びに行って、ついでに(そのフリをして)匠くんにも会いに行こうか……なんて考えた事もあったけれど。

変わっているであろう匠くんに会うのが、怖かった。

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