呼吸(いき)するように愛してる
「匠くん……」
久々に会った匠くん……隣の同い年くらいの男の人と、笑いながら話している。
浴衣姿、初めて見た。カッコいい!匠くんは何を着ても、カッコいいんだけど。長めの前髪を後ろに流すようにセットされていて、私の知っている匠くんとちょっと違う。……すごく大人っぽくて、色っぽい。男の人を色っぽいなんて……私、どうした!?
「たっ……」
匠くんを見つけて、立ち止まったのはほんの一瞬だったと思う。自分の感じた事に苦笑した後、匠くんの名前を呼んで、さらに近付こうとした時……
「美里!」
後ろの方を振り向くようにしながら、匠くんが誰かを呼んだ。
えっ……?みさと……?
少しして姿が見えたのは、匠くんと同じ四つ葉のクローバー柄の浴衣を着た、背の高い女の人。匠くんの隣に立ち、笑顔で会話に参加する。
「美里…さん……」
……間違い、ない……あの、美里さんだ。右目の下の泣きボクロ……さらに、大人っぽく見える……
髪の毛をアップにしたうなじが、すごくきれい。笑って話しながら、時折匠くんの腕に触れたり、顔を覗きこむようにしたり……
もう……!初めて並んだ二人を見てから、九年、経ったんだよな……それでもやっぱり……イヤ!あの時よりも……二人は、すごくお似合い……
「美羽!やっと、追いつい……」
固まった私の後ろに、みちるちゃんがやって来た。
私は踵を返すと、みちるちゃんの手首を掴んだ。
「行こう!」「えっ!?」
みちるちゃんの手首を掴んだまま、一刻も早く、その場を離れようと足を動かす。
「みっ、美羽っ!」
みちるちゃんが珍しく、戸惑ったように私を呼ぶ。
「ごめんっ!」
私は一言だけみちるちゃんに言うと、いろんな人にぶつかりながら、とりあえず、人の少ない方に歩いていった。
久々に会った匠くん……隣の同い年くらいの男の人と、笑いながら話している。
浴衣姿、初めて見た。カッコいい!匠くんは何を着ても、カッコいいんだけど。長めの前髪を後ろに流すようにセットされていて、私の知っている匠くんとちょっと違う。……すごく大人っぽくて、色っぽい。男の人を色っぽいなんて……私、どうした!?
「たっ……」
匠くんを見つけて、立ち止まったのはほんの一瞬だったと思う。自分の感じた事に苦笑した後、匠くんの名前を呼んで、さらに近付こうとした時……
「美里!」
後ろの方を振り向くようにしながら、匠くんが誰かを呼んだ。
えっ……?みさと……?
少しして姿が見えたのは、匠くんと同じ四つ葉のクローバー柄の浴衣を着た、背の高い女の人。匠くんの隣に立ち、笑顔で会話に参加する。
「美里…さん……」
……間違い、ない……あの、美里さんだ。右目の下の泣きボクロ……さらに、大人っぽく見える……
髪の毛をアップにしたうなじが、すごくきれい。笑って話しながら、時折匠くんの腕に触れたり、顔を覗きこむようにしたり……
もう……!初めて並んだ二人を見てから、九年、経ったんだよな……それでもやっぱり……イヤ!あの時よりも……二人は、すごくお似合い……
「美羽!やっと、追いつい……」
固まった私の後ろに、みちるちゃんがやって来た。
私は踵を返すと、みちるちゃんの手首を掴んだ。
「行こう!」「えっ!?」
みちるちゃんの手首を掴んだまま、一刻も早く、その場を離れようと足を動かす。
「みっ、美羽っ!」
みちるちゃんが珍しく、戸惑ったように私を呼ぶ。
「ごめんっ!」
私は一言だけみちるちゃんに言うと、いろんな人にぶつかりながら、とりあえず、人の少ない方に歩いていった。