呼吸(いき)するように愛してる
「わかんない……それに、私モテないよ!」
「『モテない』とか関係ない!俺が言ってるのは、美羽の気持ちの事!男は、匠くんだけじゃないだろ?もっと周りを見てみろよ!……それに、モテない訳じゃないし……」
「ん?何?」
ヒロくんが、最後にボソッと呟いた事が
聞こえなくて、聞き直した。
「何でもない!とにかく!美羽はもっと視野を広げてみろよ!」
「・・・」
少しだけ眉根を寄せて、ヒロくんを見る。ヒロくんの言っている事は、わかるような気はするけど、やっぱりわからない!
「ヒロくんの言っている事も、一理あるけど、私は、まず匠くんに美羽の気持ちを伝えるべきだと思う」
それまで静かに、私達のやり取りを見守っていたみちるちゃんが、口を開いた。
「みちるちゃん……」
「昨日の今日で、そんな事、考えられない美羽の気持ちもわかる。……じっくりと、ヒロくんの言った事、私の言った事、考えてみればいいと思う」
そう言うとみちるちゃんは、私の手をギュッ!と握ってくれた。その力強さに安心する。
『匠くん以外の誰かを好きになる』
ヒロくんの言ったその言葉が、いつまでも頭の中で響いていた。
*****
学生の本分は、お勉強だ。私がそこを手を抜いたら、あっという間に授業についていけなくなる。
夏休みの宿題は、全力で取り組んだ。みちるちゃん、ヒロくんの力を借りながら、ちゃんと全部仕上げた。
二学期の始業式は、八月二十日過ぎとちょっと早め。九月の終わりに学園祭があるから、その準備がすぐに始まる。
始業式の日、今日は午前中だけなので、お昼前には学校を出た。
今日だけはどの部も部活がないので、みちるちゃんヒロくん私の三人で、家に帰る。
自転車通学だけど「お昼、何か食べて帰る?」なんて話しながら、自転車に乗らず、三人で自転車を引きながら歩いていた。
「『モテない』とか関係ない!俺が言ってるのは、美羽の気持ちの事!男は、匠くんだけじゃないだろ?もっと周りを見てみろよ!……それに、モテない訳じゃないし……」
「ん?何?」
ヒロくんが、最後にボソッと呟いた事が
聞こえなくて、聞き直した。
「何でもない!とにかく!美羽はもっと視野を広げてみろよ!」
「・・・」
少しだけ眉根を寄せて、ヒロくんを見る。ヒロくんの言っている事は、わかるような気はするけど、やっぱりわからない!
「ヒロくんの言っている事も、一理あるけど、私は、まず匠くんに美羽の気持ちを伝えるべきだと思う」
それまで静かに、私達のやり取りを見守っていたみちるちゃんが、口を開いた。
「みちるちゃん……」
「昨日の今日で、そんな事、考えられない美羽の気持ちもわかる。……じっくりと、ヒロくんの言った事、私の言った事、考えてみればいいと思う」
そう言うとみちるちゃんは、私の手をギュッ!と握ってくれた。その力強さに安心する。
『匠くん以外の誰かを好きになる』
ヒロくんの言ったその言葉が、いつまでも頭の中で響いていた。
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学生の本分は、お勉強だ。私がそこを手を抜いたら、あっという間に授業についていけなくなる。
夏休みの宿題は、全力で取り組んだ。みちるちゃん、ヒロくんの力を借りながら、ちゃんと全部仕上げた。
二学期の始業式は、八月二十日過ぎとちょっと早め。九月の終わりに学園祭があるから、その準備がすぐに始まる。
始業式の日、今日は午前中だけなので、お昼前には学校を出た。
今日だけはどの部も部活がないので、みちるちゃんヒロくん私の三人で、家に帰る。
自転車通学だけど「お昼、何か食べて帰る?」なんて話しながら、自転車に乗らず、三人で自転車を引きながら歩いていた。