妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~
「な…なぁに?どうしたの?今日の高宮なんかへんだよ?からかうにしても悪趣味。駄目だよーこんなこと女の子にしたら勘違いされちゃうよ?」
見つめられる視線に耐えられなくなって、そっと視線をそらしながら答える。
「おまえも…勘違いしたか?」
「してほしいの?」
間髪いれずに私の口から低い声が漏れる。
「ねぇ。ちょっともう本当にいいかげんにして。さっきからいったいなに?謎は解けたんでしょ?じゃあもういいじゃない。高宮に何の関係があるわけ?離して!」
さっき落ち着けた気持ちが、ざわざわ騒ぎだしてきた。目尻に溜まる涙をのがそうと瞬きを繰り返す。
あぁ、駄目だ。下を向いたら溢れちゃう。
でも、上を向いたら高宮にバレる。
どうやって逃げようか回らない頭で考えていると、顔に触れる温もりで高宮の手が頬に触れてると分かる。
うわっと一気に心臓が高鳴る瞬間、くいっと顔を上に向けられ、高宮にキスをされた。