妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~
「ねぇ。さっき何したの?なんでこんなことするの?」
近すぎる高宮との距離に身動きが取れず、ただまっすぐに前を向いて話しかける。
肩にあった高宮の頭とマウスを握っていたままだった右手が動く気配がして、ほっと一息つけば、こんどは後ろからぎゅっと抱き締められる形に。
うわわわわわわ。
なんだこれ。
「た…高宮。高宮。こら!離してよ」
動かせるようになった右手で、私の前で交差に抱きつく高宮の手をパシパシ叩く。
「なぁ。意味わかんねぇ。男出来た?」
「意味わかんないのこっちだってばぁ」
パシパシ叩き続ける手を捕まれて、そのまま又抱き込む。
「答えて。男出来た?」
ぎゅっと抱きつく腕に力が入る。
「で…出来てない。ってか知ってんじゃん。彼氏いないって」
そうだ。
この無駄に顔のいい同期の男に堕ちて3年、私はこいつに片想いを続けてきた。