溺愛ドクターに求愛されて

「月を見てたら、裕介の事が恋しくなって。そしたら夢を見たの。お父さんが出て行った時の夢を見て……裕介が私の事を置いてどこかに行っちゃう夢に変わったの」


弘樹のが出てきたことは口にしない方がいい気がして、それを伏せてそう言った私の事をぎゅうっと抱きしめて、裕介が少し笑う。


「俺、どこにも行かないよ。沙織を置いて、どこかに行ったりしない。浮気とか絶対しないし。沙織以外に興味ない。沙織だけだよ」


裕介の手が頬に触れて、顔をあげると嬉しそうな顔の裕介と目が合った。


「何でそんなに嬉しそうなの?」


ニヤニヤしている裕介にちょっとムッとしながらそう聞くと裕介は緩んだ口元を押さえながら私を見る。


隠してるけど、口元が緩んでるの隠せてないよ。


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