溺愛ドクターに求愛されて

「ね、いい?」


確認するみたいにそう聞かれて頷く私に裕介は満足そうに笑って本格的に服を脱がせにかかってくる。


「結婚とか絶対無理だと思ってたのに……幸せだな。沙織みたいな人をお嫁さんにもらえて。神様が引き合わせてくれたと、俺は思ってるよ」


本当に、そうかもしれない。私に必要な縁を繋いでくださいとお願いしたら、裕介に出会った。


まるで別の空間に行っているような不思議な感覚の中で初めて裕介と言葉を交わした。


想いを通い合わせた時も、そうだった。


誰もいないあの不思議な空間で想いを確かめあってキスした事を、私はきっと一生忘れない。


「愛してるよ、沙織。俺は沙織とずっと一緒にいるからね。嫌って言っても、絶対離れないよ」


その言葉に涙が出てきて、私は裕介の身体にぎゅうっと抱きつく。


「私も、愛してる。だから、離さないで」


そう言った私にキスをして、裕介は私の身体中に触れていく。


一つになって、溶け合うように愛し合う私達を、美しい月明かりが照らす。


月が見守る中で、私達は永遠の愛を誓い合った。



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