溺愛ドクターに求愛されて
『ならば生きろ。世のため人のため、清く正しく善行を積み、信神を忘れずに生きていれば……あの娘にまた会えるだろう。
その時は……』
ふと、身体を引っ張られるような感覚がして目を覚ました。
見慣れた自宅の天井に少しほっとする。何か、すごい夢を見た気がする。
夢の内容を思い出そうとしていると、俺の腕に擦り寄ってくる温かいぬくもりに気付いて横を向いた。
無防備なかわいい顔をして眠っている愛おしい俺の奥さんの顔が目に入って自然と頬が緩んだ。
月に見守られながらプロポーズした夜から三ヶ月が経って、つい先日俺と沙織は入籍と結婚式を終えた。
結婚式は沙織と想いを通い合わせたあの日枝神社で行った。
沙織の白無垢姿、すごく綺麗だったな。
白無垢の意味って何色にでも染まりますって意味なんだよって言ったら頬を染めてもう染めてるくせにって言われて可愛くて押し倒したくなっちゃって我慢するのが大変だった。