溺愛ドクターに求愛されて

「そうなんだ。明日はどこに行く予定?」


そう聞かれるけど、別に予定は決めてなかった。目的もない勢いで来ちゃった気ままな一人旅だもの。


今日も思いつくままここまで来たくらいだし。


「特に決めてなかったです」


私の答えに笑った裕介さんが私の顔をじっと覗きこんでくる。


「じゃあ、俺と鞍馬の方に行ってみない?鞍馬寺と貴船神社。ちょっと歩くけど神社仏閣好きなんでしょ?」


そう言われて頷く私を見て、裕介さんは嬉しそうにニコッと微笑む。


「俺も好きなんだ。じゃあ、決まりだね」


あ、決まっちゃった。でも、まあ……いいか。


鞍馬寺と貴船神社も行ってみたいと思ってたし。出会ったばかりなのに、なぜだか裕介さんといるの居心地悪くないしね。


そうしてるうちにあっという間に山を下り終わって、誰ともすれ違わなかったのが嘘みたいに人がいる事に驚く。


< 40 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop