溺愛ドクターに求愛されて

「うーん。狐に化かされ……いや、応援されてると思っていいかな」


そう言って裕介さんが私を見る。それからきょとんとしている私を見て苦笑いをした。


「神頼みだけじゃなくて、自分でも頑張らないとな。行こうか。京都駅までは、奈良線だからこっちだよ」


そう言って私の手を引いて歩き出す裕介さんの手を、何となく離せない。


裕介さんの手の温もりが心地よいと感じてるから。私、大分弱ってるのかも。


裕介さんがどういうつもりなのから分からないけど、私達は京都駅に着いてもずっと手を繋いでいた。


「ねえ、せっかくだから夕飯も一緒に食べようよ。疲れてるだろうから、この辺でになっちゃうけど」


「あ、はい」


裕介さんにそう言われて私は頷いた。


一人で食べるのは寂しい気もするし、きっと二人で食べた方がおいしい。





< 41 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop