溺愛ドクターに求愛されて
「うーん。狐に化かされ……いや、応援されてると思っていいかな」
そう言って裕介さんが私を見る。それからきょとんとしている私を見て苦笑いをした。
「神頼みだけじゃなくて、自分でも頑張らないとな。行こうか。京都駅までは、奈良線だからこっちだよ」
そう言って私の手を引いて歩き出す裕介さんの手を、何となく離せない。
裕介さんの手の温もりが心地よいと感じてるから。私、大分弱ってるのかも。
裕介さんがどういうつもりなのから分からないけど、私達は京都駅に着いてもずっと手を繋いでいた。
「ねえ、せっかくだから夕飯も一緒に食べようよ。疲れてるだろうから、この辺でになっちゃうけど」
「あ、はい」
裕介さんにそう言われて私は頷いた。
一人で食べるのは寂しい気もするし、きっと二人で食べた方がおいしい。