溺愛ドクターに求愛されて

「何でそんな名前にするかな。俺もそんな名前で呼ぶの嫌だし。ちゃんとした名前教えてよ」


私も何でそんな名前にしちゃったのか分からないけど、とっさに出たのがその名前だったんだもの。


「……沙織です。今度はちゃんと本名です」


何となくいたたまれない気持ちでそう言った私を見て、裕介さんはニコッと笑う。


「沙織、ね。嘘ついてた罰に沙織って呼び捨てにしていい? 俺、偽名教えられてちょっとショックだったし」


悲しそうな顔でそう言われてますますいたたまれない気持ちになってしまう私に拒否権なんてなくて裕介さんの言葉に頷く。


気まずい気持ちをごまかすようにお酒を飲むと、ついついペースが早くなってしまう。


お店を出る頃には、私は思っていた以上に酔いが回っていた。


「本当にお酒、弱いんだね。二杯しか飲んでないのに、大丈夫?」


裕介さんはそう言って笑って、私の顔を覗きこむ。


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