溺愛ドクターに求愛されて
「大丈夫だよ。可愛くていじめたくなっちゃうけど。まだ先は長いからやめとくね」
そうしてくれると助かる。本当に心臓に悪いから。
長い登りの階段を登っていくと幼い義経が奥州に下る前にこの地を離れる名残を惜しくて背比べをしたという背比石がある。
ここまで来るとあとは下りだ。私はちょっとホッとするけど裕介さんはまだまだ余裕そう。
本当に体力あるんだな。本当に見習わないと。
少し歩くと僧正ガ谷不動堂がある。ここは義経が鞍馬天狗と出会ったと言われてる場所で、ここにも立派な杉の大木がある。
本当に、天狗いそうだな。風に乗って法螺貝の鳴る音が聞こえてきそうだ。
この先は通称木の根道といわれる木の根が露出した神秘的な道が続く。
何か疲れるけど、疲れないこの感覚はパワーをもらえてるからなのかな。
こんな感覚は初めてだ。