溺愛ドクターに求愛されて
美しく神秘的な満月が見守る中で、何度も何度も裕介さんに抱かれた。
「沙織、好き」
何度もキスされて、何度も名前を呼ばれて好きって言われて。私のすべてが裕介さんに満たされていく。
何度抱かれたかもう分からないくらいになって、気を失うように眠りに落ちようとしている私の頭を裕介さんが撫でる。
「可愛すぎて理性効かなくて順番間違ったけど、明日起きたら……」
その先の言葉は分からなかった。
そのまま私は深い眠りに落ちて、何故だか安心できる裕介さんの腕の中で京都最後の夜を過ごした。
* * * * *
次の日の朝、はっと目覚めると隣に裕介さんの姿はなかった。
散らばっていた服を身につけてリビングに行くと、職場に行ってくるから待っててほしいと書かれた紙が置いてある。
私はそれを見てため息をついて、玄関に置いてあった鍵で部屋の鍵を閉めてそれをポストに入れて裕介さんの部屋を出た。