同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~
「……恥ずかしいよ」
あの時は捨て身の告白だからできたけど、こんな風に改めて頼まれると、変に緊張してしまう。
「じゃあ、俺も言うから」
「岡山弁を?」
怪訝な顔で尋ねると、比留川くんはふっと笑って私に歩み寄る。
「……違うよ」
伸びてきた彼の手に背中を引き寄せられ、広い胸にぴたりと頬がくっつく。
だ、だ、抱きしめられてるー!
急激に心拍数が上がり、全身がかああっと熱くなる。
夜で辺りは暗いとはいえ、路上でこんなことできちゃう彼は、やっぱり“そういう体質”なんだなぁ。
……なんて、さっき喫茶店で教えられたばかりの彼の“秘密”に納得してしまう。
普段はクールな印象の比留川くんだけれど、恋をした時の彼は、その真逆――。
「俺は、みちるが好き……もう、絶対に離さないから」
耳に触れた唇が、甘い掠れ声でささやく。
きゅうう、と縮まった心臓が痛くて、助けを求めるように彼を見上げる。
その視線は、熱っぽいのに切なげで。
ただ見つめられているだけなのに、頭の芯まで蕩けてしまいそう。