同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~
「……やばい。破壊力ありすぎ、ソレ」
愛しそうでもあり、そして何かを堪えているような切なさもある声に、胸が高鳴る。
ぴたりと寄せた彼の胸から伝わる心音も、同じくらい速いリズムを刻んでる。
「みちる」
「うん?」
そっと身体を離した彼が、私の顔をのぞきこんで目を細める。
「みちるのせいで、俺の溺愛中枢ぶっ壊れたから……帰ったら、覚悟しといて」
んなっ……なんですかその恐ろしくも甘い台詞は!
急に色っぽい表情されてそんなこと言われたから、心臓、はちきれそうなほどドキドキしてるんですけど……。
私は声も出せずにコクンと一度頷き、さっきより少し早足になった彼に手を引かれるまま、マンションへ向かった。
*
一昨日ぶりの我が家に着いて、玄関で靴を脱いだところで、私を振り返った彼が両手を広げて穏やかに微笑む。
「おかえり、みちる」
……そこに、飛び込んでいいってことだよね?
そこが、私の居場所でいいってことだよね?
お互いの気持ちはもう何度も確認しているのに、幸せすぎる今が信じられない。
でも……目の前にいる彼は、夢なんかじゃない。
「……うん。ただいま」