同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~


「……やばい。破壊力ありすぎ、ソレ」


愛しそうでもあり、そして何かを堪えているような切なさもある声に、胸が高鳴る。

ぴたりと寄せた彼の胸から伝わる心音も、同じくらい速いリズムを刻んでる。


「みちる」

「うん?」


そっと身体を離した彼が、私の顔をのぞきこんで目を細める。


「みちるのせいで、俺の溺愛中枢ぶっ壊れたから……帰ったら、覚悟しといて」


んなっ……なんですかその恐ろしくも甘い台詞は!

急に色っぽい表情されてそんなこと言われたから、心臓、はちきれそうなほどドキドキしてるんですけど……。

私は声も出せずにコクンと一度頷き、さっきより少し早足になった彼に手を引かれるまま、マンションへ向かった。





一昨日ぶりの我が家に着いて、玄関で靴を脱いだところで、私を振り返った彼が両手を広げて穏やかに微笑む。


「おかえり、みちる」


……そこに、飛び込んでいいってことだよね?

そこが、私の居場所でいいってことだよね?

お互いの気持ちはもう何度も確認しているのに、幸せすぎる今が信じられない。

でも……目の前にいる彼は、夢なんかじゃない。


「……うん。ただいま」



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