同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~
それから……そう。このことも、ずっと言いたかった。
「水着の件だけど……俺はウィルよりも誰よりも、みちるに似合ってることは知ってるよ
急に話題が水着のことになり、みちるはきょとんと目を丸くした。
俺は静かに椅子から立ち上がり、彼女のワンピースの中に透けているそれを見つめて話す。
「知ってるから、見せたくなかった。……俺以外の、誰にも」
海岸で言い合いになった時、正直にそう伝えていればよかった。
あのとき不安にさせた分の、埋め合わせがしたい。
独占欲を滲ませた俺の発言に顔を赤くしたみちる。
その手を引いて椅子から立たせると、俺は彼女の耳元に唇を寄せて囁いた。
「別荘に戻ったら、海で見られなかった分……たっぷり見せてもらうから」
そうして照れまくるみちるの手を引いて、俺たちはバーを後にした。
ウィルはあのサーフポイントで俺たちを待っていてくれて、手をつなぐ俺とみちるを見て苦笑しながら言った。
「あーあ、仲直りは完了ってわけか。じゃあこれからキョウスケの別荘に戻って文字通りメイクラブだね」
「ウ、ウィル!」
みちるは慌てて抗議の声を上げるけど、俺はみちるとつながっている手に力を込めてウィルにこう返す。
「……そうだよ」
ウィルはやれやれという風にため息をつき、運転席に乗り込む。
その後ろ姿からは、からかい甲斐がなくてつまらない。そんな声が聞こえてくるようだった。