にゃおん、とお出迎え
何もしなくても、体がブルブルって震えてダンスを踊っちゃうような寒い季節がやってくる。
あたし、寒いのは嫌い。動くのも億劫になっちゃって、いつもの抜け出し散歩もしない。ミネちゃんがおいていってくれた湯たんぽの傍で丸くなってばかりいる。

テレビからは歌が聞こえることが多くなった年末。
「きっと君は来ない」っていう声が聴こえる。

いいわね。
うちには来なくていいのに来るのよ。
ミネちゃんの事が大好きなカタセくんが。

あたしとミネちゃんの大切な時間に割り込んでくる、最近じゃあ毎日のようにやってくる邪魔者。

ああもう。
カタセくんなんていなくなればいいのに。
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