にゃおん、とお出迎え

「みゃーん」

だけど青い車は帰ってこなくて、やがてあたしの体は寒さを通り越して熱くなってきた。
ふらふらして、でも車が見えないから倒れないように背筋を伸ばす。
もう何度目かわからないけど、心配したお母さんがやってきた。

「もう家に入ろう?」

「み、……み」

声もうまく出ない。でも駄目だよ。待ってないと。ミネちゃんがあたしを置いていくはずないもん。信じてるもん。

でも、もうお母さんの手に抵抗できないくらい体の自由が利かなくなっていた。
コタツに入れられて、あったまってきてようやく、体が痛いくらい冷えていたんだってことにようやく気付いた。

あたしはご飯も食べられなくて、ただ、目をつぶって眠っていた。

「これじゃ、美音が過保護になるのもわかるねぇ」

「ぶみゃー」

「こんなに健気なんだもんねぇ」

優しいお母さんの手。カズコさんの舌の感触。
優しい人はいっぱいいる。ニンゲンは、あたしが最初思っていたより悪くない。

でもあたしはミネちゃんがいい。

ボロボロになっていたあたしを、見つけてくれた人だから。
あたしに、まだ生きていたいって思わせてくれた人だから。
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