にゃおん、とお出迎え


翌朝起きたときも、ミネちゃんの姿はなかった。
あったかいなと思ったら、カズコさんが引っ付いて寝てくれていて、あたしはお礼の気持ちを込めて彼女の頬をぺろりと舐める。

「ぶみゃ」
なんだ起きたのかい。

「みゃー」
うん。あったかかった。ありがとう、カズコさん。

「ぶみゃー」
ミネちゃんは帰って来るよ。心配しないでどんと構えてりゃいいんだ。

「みやー」
帰って来るかな。

だって、一日たっちゃった。
今まで、ミネちゃんがあたしを置いてお泊りすることなんてなかったのに。

「ぶみゃ」
アンタが知ってるミネちゃんは、何も言わずに置いて行ったりしないんだろ?

……なんでだろう。
カズコさんみたいにどっしりした人に言われると、そうよねって思えちゃうから不思議。

「みゃ」
うん、そうね。

「ぶみ」
なら、信じればいい。

そういって、カズコさんはまた寝ちゃった。
あたしがもう出ていかないように、後ろ脚をあたしの背中にどしりとのせて。

うん。分かったよ、カズコさん。今日は言うこと聞くね。
あたし、カズコさんも好きだよ。ちょーっとダイエットしたほうがいいんじゃないとは思うけど。

おかあさんの特製猫まんまのおかげで、あたしは夕方にはすっかり動けるようになった。
お外でミネちゃんを待ちたいけど、カズコさんが見張ってて、逃げようとすると尻尾でぺしんとたたかれるの。

でも嬉しいなんて変な感じ。
カズコさんが心配してくれるの、わかるからかなぁ。
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