にゃおん、とお出迎え
*
そうして、一年くらいの月日がたった。
新しいあたしたちのおうちは、マンションの三階にある。
そこはベランダが広くって、ショーゴくんがいっぱい鉢植えを置いているから、蝶々とかも時々来るんだよ?
あたしはそこで日向ぼっこしたり、相変わらず抜け出してお散歩をしたりする。
そうそう、このマンションはペット用の扉があるの。あたしたちみたいな小さいものしか通れない、ベランダへの通行路。だから不用心なんてことも無いんだよ。
変わったことと言えば、あたしとミネちゃんが、カタセくんのことをショーゴくんって呼ぶようになってことと、ミネちゃんのお腹が大きくなったことくらいかな。
大きなソファに座りながら、ミネちゃんはお腹を愛おしそうに触る。
隣には、分厚いご本がいっぱい。名づけの本なんだって。ショーゴくんがいっぱい買ってきたんだよ。
そよそよと風を浴びていたら、青い車がマンションの前で停まった。
「ほら、美音、足もと気をつけろって」
「だってぇ。よく見えないんだもん」
「一緒に上まで行くから、駐車するまでそこで待ってろ」
ミネちゃんとショーゴくんの声だ。帰ってきたんだね。
じゃああたしもお部屋の中に戻らなくちゃ。
お部屋に入り、まっすぐ玄関まで直行。
ちょこんとお座りして、扉が開くのを待つ。
「ただいまぁ、モカちゃーん」
「にゃーおん!」
おかえり。
あたしはいつでもお出迎えするね。
ミネちゃんとショーゴくん。それにこれから増える家族のために。
【Fin.】
そうして、一年くらいの月日がたった。
新しいあたしたちのおうちは、マンションの三階にある。
そこはベランダが広くって、ショーゴくんがいっぱい鉢植えを置いているから、蝶々とかも時々来るんだよ?
あたしはそこで日向ぼっこしたり、相変わらず抜け出してお散歩をしたりする。
そうそう、このマンションはペット用の扉があるの。あたしたちみたいな小さいものしか通れない、ベランダへの通行路。だから不用心なんてことも無いんだよ。
変わったことと言えば、あたしとミネちゃんが、カタセくんのことをショーゴくんって呼ぶようになってことと、ミネちゃんのお腹が大きくなったことくらいかな。
大きなソファに座りながら、ミネちゃんはお腹を愛おしそうに触る。
隣には、分厚いご本がいっぱい。名づけの本なんだって。ショーゴくんがいっぱい買ってきたんだよ。
そよそよと風を浴びていたら、青い車がマンションの前で停まった。
「ほら、美音、足もと気をつけろって」
「だってぇ。よく見えないんだもん」
「一緒に上まで行くから、駐車するまでそこで待ってろ」
ミネちゃんとショーゴくんの声だ。帰ってきたんだね。
じゃああたしもお部屋の中に戻らなくちゃ。
お部屋に入り、まっすぐ玄関まで直行。
ちょこんとお座りして、扉が開くのを待つ。
「ただいまぁ、モカちゃーん」
「にゃーおん!」
おかえり。
あたしはいつでもお出迎えするね。
ミネちゃんとショーゴくん。それにこれから増える家族のために。
【Fin.】


