嘘つき系恋心
それからは美味しいお店とか、面白い本などといったちょっとした世間話をして、由香が酔いつぶれたので自然にお開きとなった。
由香をベッドに連れていき、お風呂に入る。
「あっつ.....」
パタパタと手で火照った顔を扇ぎながら冷蔵庫から水を取り出す。ふと時計を見るともう零時を回っていた。
「ね、寝なきゃ...」
慌ててベッドにもぐり、もう一度ここでこのベッドで寝る時はいつなのか、どんな自分なのか、そんなふうに考える。考えていけばいくほど答えは出ず。
気付けば、深い夢へと、吸い込まれていた。