嘘つき系恋心

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「んん.........っ」


ジリリリリと甲高い音を立てる目覚まし時計をゆっくり止め、軽く伸びをする。

カーテンを開け、朝日を少し浴びてから下へと向かった。


「由香さ...」


由香を起こそうと、部屋に入ると由香の姿はなく綺麗にたたまれた布団の上に手紙が置いてあるだけだった。


Dear杏也──────────────
おはよう。昨日はありがとう。私は一足先に学校に向かうわ。朝ごはん作っておいたから食べてね。学校に来たらまず、理事長室に寄ってくれる?色々と説明したいことがあるの。玄関から近いから分かると思うわ。こんなものかしら?困ったことがあったら絶対に言ってね。力になるわ!
──────────────From由香

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