嘘つき系恋心

「由香さん...っ」


由香の優しさに胸と目尻が熱くなる。嬉しくなってぎゅっと手紙を抱きしめる。


「僕も頑張るから...!お父さんも由香さんも頑張って.....」


何があっても挫(クジ)けない、折れない誓いの言葉。その言葉を部屋に残してリビングへと向かった。


朝食を食べ終わり、身支度をしているとピーンポーンと呼び鈴の音がする。


「え?由香さん...?忘れ物かな?」



不思議に思いながらもドアを開けると、そこには身も知らない会ったことも当然無い男性が立っていた。


「あの、どちら様...ですか?」


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