愛と音の花束を

ホールの搬入口に車をつけ、発泡スチロールの箱に入れた花束達を降ろす。

ありがたいことに、このことも進行表に組み入れてもらっているので、男手に手伝ってもらえる。

「をを、こんなにたくさんの花束見たの、初めて!」

感嘆の声をあげているのは、椎名だ。

「余裕だね。初本番、緊張してないの?」

「だってみんなと一緒だもん。こんなに心強いことないよ。逆にワクワクする」

ふぅん、そんなものか。

オーダーされた花束には、前もって送り先と送り主のシールを貼っておいたので、そのまま受付へ運んでもらう。


さて、これが終われば、車を駐車場に置き、楽器と荷物を持ってホールに引き返し、パートリーダーとしての仕事を始める。

ヴァイオリンパート全員揃っているかチェック。
集合時間ギリギリにならないと来ない人はいるもので、胃をキリキリさせながら待つ。

揃ったら、スケジュールと注意事項の確認。
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