愛と音の花束を
□
暁が、視線を感じたのか、私に気づいた。
そして、周囲に、じゃあまた、と挨拶すると、こちらにやってくる。
……どんな顔したらいいんだろう。
動揺が収まらないうちに、彼は私の前に立っていた。
環奈に言わせると、『モサっとした冴えない理系男子』。
でも、穏やかで優しい中に、決めた道を進む芯の強さが垣間見えて、その雰囲気に憧れていた。
眼鏡の奥の目は、細くて。
でもそれがいつも笑ってるみたいで。
本当に笑うと一層細くなって。
その視線が私に向くと、すごく嬉しかった。
……大好きだった人。
暁は、微笑みながら、
「久しぶり」
と言った。
懐かしい、この声。
柔らかくて、心地よくて、耳に入るといつもドキドキした。
「……久しぶり」
やっとのことで、それだけ言う。
「この間、こっちに帰ってきた」
「……お帰りなさい」
「コンミスお疲れ様」
暁は、手に持っていた花束を差し出してきた。
白いカラーが5本。シンプルな花束だった。
「ありがとう……」
「結花がコンミスやるって知らなかったから、さっき終わってからダッシュで買ってきた。カラー、まだ好き?」
覚えていてくれたんだ。
じわりと嬉しさが湧き上がる。
私がうなづくと、暁はほっとしたように笑った。
目が細くなる。
その笑顔が私に向けられて、
ぼうっとした頭に、
幸せだった頃の感情が蘇ってきた。
暁が、視線を感じたのか、私に気づいた。
そして、周囲に、じゃあまた、と挨拶すると、こちらにやってくる。
……どんな顔したらいいんだろう。
動揺が収まらないうちに、彼は私の前に立っていた。
環奈に言わせると、『モサっとした冴えない理系男子』。
でも、穏やかで優しい中に、決めた道を進む芯の強さが垣間見えて、その雰囲気に憧れていた。
眼鏡の奥の目は、細くて。
でもそれがいつも笑ってるみたいで。
本当に笑うと一層細くなって。
その視線が私に向くと、すごく嬉しかった。
……大好きだった人。
暁は、微笑みながら、
「久しぶり」
と言った。
懐かしい、この声。
柔らかくて、心地よくて、耳に入るといつもドキドキした。
「……久しぶり」
やっとのことで、それだけ言う。
「この間、こっちに帰ってきた」
「……お帰りなさい」
「コンミスお疲れ様」
暁は、手に持っていた花束を差し出してきた。
白いカラーが5本。シンプルな花束だった。
「ありがとう……」
「結花がコンミスやるって知らなかったから、さっき終わってからダッシュで買ってきた。カラー、まだ好き?」
覚えていてくれたんだ。
じわりと嬉しさが湧き上がる。
私がうなづくと、暁はほっとしたように笑った。
目が細くなる。
その笑顔が私に向けられて、
ぼうっとした頭に、
幸せだった頃の感情が蘇ってきた。