愛と音の花束を
□
「フランクのヴァイオリンソナタっ‼︎⁉︎」
公民館の大部屋に、ヴィオラの和歌子さんの黄色い声が響き渡った。
みんな一斉にそちらに注目する。
和歌子さんの前では、三神君が苦笑していた。
年が明けると、アンサンブルコンサートの準備が本格化する。
練習後、三神君が、実行委員の和歌子さんにエントリーシートを提出したらしい。
その曲が、フランクのヴァイオリンソナタなんだ!
ヴァイオリンメンバーはもれなく、他パートの一部も一斉に盛り上がった。
「ついに来た、コンマスのヴァイオリンソナタ!」
「聴きたいっ!」
「フランクとか嬉しすぎる!」
「何なら全楽章でもいいんですけど、何楽章ですか⁉︎」
「第4楽章ですって!」
和歌子さんが答えると、またも歓声が上がる。
フランクのヴァイオリンソナタは、彼と同じベルギー出身のヴァイオリニスト、イザイの結婚祝いとして作曲された。
結婚を控えた三神君にはぴったりの曲。
しかも数あるヴァイオリンソナタの中でも傑作とされ、人気も高い。
ヴァイオリン弾きが盛り上がるのも当然だ。
私もすごく聴きたい!
「ピアノは誰ですか⁉︎」
ヴァイオリンソナタは、ヴァイオリンとピアノで演奏する。三神君が誰と弾くのかは、当然気になるところ。
今まで彼はアンサンブルコンサートでヴァイオリンソナタを弾いてこなかった。
一緒に弾けるピアニストがいないからではないか、というのがみんなの捉え方だった。
その三神君がとうとうパートナーのピアニストを見つけたのだ。
「…………空白だわね」
和歌子さんがエントリーシートから顔を上げて三神君を見る。
みんなの視線も一斉に三神君に集中する。
「フランクのヴァイオリンソナタっ‼︎⁉︎」
公民館の大部屋に、ヴィオラの和歌子さんの黄色い声が響き渡った。
みんな一斉にそちらに注目する。
和歌子さんの前では、三神君が苦笑していた。
年が明けると、アンサンブルコンサートの準備が本格化する。
練習後、三神君が、実行委員の和歌子さんにエントリーシートを提出したらしい。
その曲が、フランクのヴァイオリンソナタなんだ!
ヴァイオリンメンバーはもれなく、他パートの一部も一斉に盛り上がった。
「ついに来た、コンマスのヴァイオリンソナタ!」
「聴きたいっ!」
「フランクとか嬉しすぎる!」
「何なら全楽章でもいいんですけど、何楽章ですか⁉︎」
「第4楽章ですって!」
和歌子さんが答えると、またも歓声が上がる。
フランクのヴァイオリンソナタは、彼と同じベルギー出身のヴァイオリニスト、イザイの結婚祝いとして作曲された。
結婚を控えた三神君にはぴったりの曲。
しかも数あるヴァイオリンソナタの中でも傑作とされ、人気も高い。
ヴァイオリン弾きが盛り上がるのも当然だ。
私もすごく聴きたい!
「ピアノは誰ですか⁉︎」
ヴァイオリンソナタは、ヴァイオリンとピアノで演奏する。三神君が誰と弾くのかは、当然気になるところ。
今まで彼はアンサンブルコンサートでヴァイオリンソナタを弾いてこなかった。
一緒に弾けるピアニストがいないからではないか、というのがみんなの捉え方だった。
その三神君がとうとうパートナーのピアニストを見つけたのだ。
「…………空白だわね」
和歌子さんがエントリーシートから顔を上げて三神君を見る。
みんなの視線も一斉に三神君に集中する。